【美肌⑤】肌は色と音を感じる
肌は色と音の識別ができます。
今回は色と音(前編)をご紹介。
【色】
光には波長があり、人間の目で見える波長は下限は360~400nm上限値は760~830nmです。
肌にテープなどを貼り、角層をわずかに損傷させて、回復を見た実験があります。
赤色(550~670nm)のLED照射で回復が早まり(代謝や温度を上げる)、青色(430~510nm)では回復が遅くなる(鎮静)という結果がでています。
肌は波長の長短を色として感じており、色の識別をするたんぱく質オプシンと、明暗を感じるロドプシンが目と同様、皮膚にもあるということがわかってきたそうです。
皮膚は、紫外線や赤外線を感じているわけなので、可視光も認識できても不思議ではありません。
光そのものに境界はなく、ここで言っている可視光とは見る側(人間)が基準になっています。(へびは赤外線750nm以上が見えます。)
point
ここから言えるのは、赤色はよくて青色は悪いということではありません。
使い方でどちらも有効的になるということです。
例えば、
・足に傷があるときは、赤色靴下を履き、足首をねんざしたときは青色の靴下を履く
・夏の暑い時期のパジャマは青色系、冬の寒い時期は赤色系
など工夫ができると思います。
今自宅にあるものの中でも、少し生活に効果があるといいですよね♪
【音】(前編)
次は、高周波音効果(ハイパーソニック・エフェクト)という、肌も音を認識しているというお話しです。
今の生活の中で、音楽を聴く方が多いと思いますが、それについて少し見方が変わるかもしれません。
高周波音効果とは、人間の可視聴領域の上限を超える超高周波を豊富に含む「ゆらぎの音」や高度に複雑に変化する音が、「基幹脳を活性化」するという現象に基づく、心身賦活反応の総称です。
人は聴覚は20 ~2万Hzの音を聞くことができます。(1秒間に20~2万回振動する音)
高周波音は2万Hz以上の音のことです。
人の体感としては聞こえていないけれど、肌は感じていて、この高周波領域の音が非常に大切ということです。
※1/f ゆらぎの音
人は完璧な音程よりも、ほんの少しだけずれた音やパターンの音楽が心地よく聞こえるという説のことです。作曲者によって意図的にゆらぎを生じさせている場合もあります。(モーツァルトなど)
※基幹脳(脳幹・間脳)
美しさ・快さ・感動などをつかさどっている、最高中枢で、人間の体内環境を最適な状態に制御する部位です。
基幹脳が活性化すると、免疫が活性し、ストレスが減少すると言われています。
(体内パトロールをしてくれるNK細胞の活性や、ストレス性ホルモンのアドレナリンの減少
効果)
脳幹は自律神経の司令塔で、生命維持の機能もあり、呼吸やホルモンにまで影響をおよぼすので、24時間休むことなく働いていて、ストレスは大きな負担になります。
脳幹の不調は、不眠・食欲不振・血行不良・冷え・肩や腰、頭痛などの血液循環の以上、免疫やホルモン以降にも影響があるとされています。
高周波音の例として、熱帯雨林・川のせせらぎ・さざ波・風音・鳥のさえずり・虫の音・風鈴などの環境音です。
point
これらの音を聴く機会を意識的に増やすこと。
注意点はストリーミングやCDで聴ける電子の音楽にはこれらは含まれていないということです。
リラックスミュージックなどが容易に手に入りますが、高周波音効果についてはあてはまりません。
このほかの高周波音については次回(後編)で。
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