【美肌④】コラーゲン摂取は効果があるか

前回まではコラーゲンを摂取したほうが良いですよというお話しから、コラーゲンの選び方までお話ししました。


ここで健康について詳しい方は、コラーゲンは口から摂取しても体内で(アミノ酸に)分解されてしまって、肌には効果がないとお思いの方もいると思います。
コラーゲンを摂取した際に体内ではどのようなことが起こるかをご説明したいと思います。


コラーゲンはアミノ酸の鎖がロープのように巻き付いた、三重らせん構造のたんぱく質です。
35%が「グリシン」、21%が「プロリン」「ヒドロキシプロリン」11%が「アラニン」でこれらはすべてアミノ酸です。
そして「ヒドロキシプロリン」と「ヒドロキシリシン」はコラーゲンだけに含まれるアミノ酸です。

今までたんぱく質は、体内ですべてアミノ酸に分解されると考えられていましたが、コラーゲンはほかのたんぱく質とは異なり、かなりの割合でペプチド(アミノ酸よりも少し大きい状態)で吸収されて、血中に長時間存在していることがわかりました。

「プロリン」と「ヒドロキシプロリン」の組み合わせは結合がねじれており、「ヒドロキシプロリン」と「グリシン」の組み合わせは結合部分のつなぎ目が見つけにくいので、消化酵素によってより分解されにくいです。

そして「ヒドロキシプロリン」「ヒドロキシリシン」はコラーゲン特有のアミノ酸なので、線維芽細胞を刺激し再生を促進することがわかっています。

このアミノ酸がコラーゲン生成のシグナルになることと、血中にこのアミノ酸が入ってくるということは、体内ではコラーゲンが分解されたと認識されて再生促進するのです。


エビデンスベースではまだ今の段階では確立されていませんが、上記のことを考えるとコラーゲンは摂る価値アリだとわたしは思っています。
その際ビタミンCが必要なので、ここはポイント。

旬のフレッシュな果物(200g/日)を目安に摂りましょう。
(工場で精製されたビタミンCサプリメントより体にやさしいです)
ちなみに果物は食べても基本的には太りません。
夜食に果物などはさすがにダメですが、果物についてはまた機会を見てお話します。


また、もうひとつの可能性として、そのコラーゲンペプチドは何らかのシグナルを細胞に送っており、ヒアルロン酸の生長を促したり、細胞の分裂を促したりするのではないかと言われていますので、今後の研究結果に期待です。


次回は肌の機能をもう一つ詳しくお話。音と色についてです。


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